とある男子校のバカ過ぎる日常
「会社は…?」
「前言った通り、秘書の高山さんが逐一報告してくる。今は特に問題無く進んでるらしい。会社自体安定してるって。やっぱ親父の秘書だし…すげぇいい人だよ」
「………そっか…」
「ん」
それから少し沈黙が続き、芽衣が意を決したように俺のほうを向いた。
「湊爽緒はっ…」
また黙る。
何故黙る。
そこまで言って、何故黙る。
「湊爽緒…は…その、会社…やっぱり、継ぐの…?」
なんだ。そんなことか。
「高山さんに任せてぇってのが本音だが…。まぁ、継ぐだろうな」
「…嫌、じゃないの…?」
決められたレール、みてぇなもんだしな。
「嫌じゃねぇかっつーと…まぁ、正直、あんま深く考えてねぇから…まだわかんねぇ」