とある男子校のバカ過ぎる日常
「え…」
「なるようになればいい、と俺は思ってる。まぁ、まだ何も先が見えてねぇからそう言っちゃうんだろーけど…けどまぁ、別に気にしてねぇよ。会社のことも、親父のことも、芽衣のことも…」
「けど…あたしがいるせいで…会社があるせいで…湊爽緒がまた苦しくなるんじゃ…」
こいつは子供のくせに変な心配ばっかすんな。
俺は芽衣の頭に、ぽんと手を置き、
「気にすんな、お前は。俺は俺の思う通りに生きるつもりだ。最終目標が『会社を継ぐ』ってことでも、縛られるつもりはねーよ」
「…ん」
「お前はただ、自分のことだけ大事にして、夢追って、それから自分を大事にしてくれる奴見つけて結婚しろ」