とある男子校のバカ過ぎる日常
「ちっ………じゃあさっさと行くぞ」
「そやな」
え、何マジで。
学が恐れる時定ってなんなの!?
「ほら、湊爽緒行くで」
「あ、うん」
しばしほうけていた俺は、はっとして歩き出した。
理事長室につき、部屋に入る。
時定は例の如く椅子に深く座っていて、ひじ掛けに手を置いて俺達を待っていた。
理事長室のソファには、選ばれたんであろう数人が座っていた。
「キミ達、遅いよ」
「まだ来てねー奴いんだろが」
「んー…まぁ、そうだけど。あ、揃ったら自己紹介始めるから。キミ達はそこら辺に座っといて」
時定は、にこっと笑い、何かの資料に目を通しだした。