とある男子校のバカ過ぎる日常
き、気まずい…(汗)
座ったはいいが、何か微妙な空気感に押し潰されそうだ。
今座ってんのは、俺達合わせて5人。
ちらちら前に座る人を見ると、垂れ目でこんがり焼けた肌が目につく。
目がぱっちりしてて、可愛らしい印象の男。
多分あんまり身長は大きくなさそうだ。
その横には、細くて涼しげな目で、肌が白い…何か人形みたいな男が。
表情があまりないから、人形っぽいんだろうけど。
なんか…妖艶?っつーか、そんな感じ。
あー…気まずっ…(泣)
つーかあと何人来んだっけ?
俺は克の耳元に、
「あと何人来んだ?」
小さく囁く。
克も俺の耳元に、
「多分1人やったと思うで?6人になったんや。学が誰かと同数やったから…」
あぁ、そうか。元々5人で、6人になったんだった。