とある男子校のバカ過ぎる日常
「冷めてしまうやろ?勿体ないし、しゃーないやん(笑)…てか、はよ食べへんと昼終わるで?」
「は!?マジ!?」
携帯の時計を見ると、あと20分しかない。
「放課後みたいにくつろいでもーた…」
「ぶふっ…急がないとね…(笑)」
「あ、俺、ジュース買うてくるな?」
「俺達はその間に食うから!!」
「ん〜」
俺の言葉に克は頷き、ひらひらと手を振りながら売店に行った。
「ほら食べろ。遠慮はするな、湊爽緒」
福満さん…実際、ほんと優しいな…(泣)
「ありがとう、福満さん。今度奢るよ」
「藤弥で良い。あと…もう一度言うが、これは学校の金だ。私の金じゃない」
「分かってるし。ただ、俺がそうしたいんだって。今日は助かったからさ」
「…そうか。まぁ…好きにしろ」
俺がフッと笑うと、福満…改め藤弥はムッとしながらソッポを向いた。