とある男子校のバカ過ぎる日常

「どうしてこの学校にこられたのですか!?」
「好きな物は!?誕生日は!?星座と血液型と好きな女性のタイプは!?」

ズイズイ近付いてくる瀧沢兄弟。

いや、おい……(汗)

「…この学校に来たのは父さんが死んで、義理の母親とこっちに引っ越しして、たまたま近かったからで、好きな物は特にない。誕生日は2月28日。星座は魚、血液型はAB。好きなタイプ…あー…適当?」

「「お…おぉ……って、え?」」

だんだん顔が歪んでるぞ。
スキャンダル好きなんじゃねぇのか?

「何でもほいほい答えていいの?」

時定が、鋭い目でこっちを見る。

「いーんだよ。気にしてねぇし。聞かれれば、俺は答える」

「……ふぅん…そっか。んー…じゃ、カンちゃんサンちゃん、ボク達は行くから」

「「あ……は、はい…」」

小さくなっていく瀧沢兄弟は、少し眉を寄せていた。





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