とある男子校のバカ過ぎる日常
バイト先にもバカの汚染
学校から歩いて15分。
そこに俺のバイト先“COLORE”がある。
カランコロン♪
「ちわー…」
少し周りを気にしながら、俺は中を見渡す。
すると、
「あ、湊爽緒くん。今日は早いんだね」
マスターの里崎さんが、厨房からひょっこりと顔を出した。
マスターの名前は、里崎 有仁(サトザキ アリヒト)28歳。
まだ若いのに、3年前からここを切り盛りしている。
「お疲れ様です、里崎さん。俺入りますね」
「うん。でもまだお客さんも少ないし、急がなくてもいいよ?」
…確かに、今は2時少し前だ。
昼が終わって、空く頃だもんな…
でも、3時頃になればまた多くなるよな…?
「…はい。じゃ、着替えてきます」
「はーいっ」
まだ他のバイトの人も来てねぇし、急がなくていいって言ってもとりあえず、さっさと着替えとくか。