イジワルな君と、おバカな私?! (完)
「今日が終われば来年だな。」
「今日が終われば来年?どういう事?」
「つまり、新しい年になるって事だ。」
今日は大晦日。
冬休みだし学校だって行かなくていい。
今年の正月も親は二人共帰ってこない。
「そうだ、明日どっか行きたい所ないか?」
そういえば、章紀と外へ出かけたことはなかった。
「んー、、、特にないかな?お兄ちゃんと居れればそれでいいや。」
「それじゃダメだ。どっか行こう。」
章紀を外に連れて行って喜ぶ顔が見たかった。
「分かんないから、お兄ちゃんが決めて?」
「じゃあ、、、初詣行くかっ!」
「はつもうで?何?」
「年が明けると、神社へお参りに行くんだ。」
「行きたいっ!」
「じゃあ、そうするか。」
そう言って、その日は夜遅くまで二人でテレビを観てから、眠りについた。