イジワルな君と、おバカな私?! (完)
他の店を見てまわって、劉矢達が演奏するまであと10分になっていた。
「奏っ!楽しみだねっ♪」
「そうだね?sevenのメンバーみんなかっこいいし。」
みんな、劉矢達のグループを省略してsevenと呼んでいる。
「そうだね。」
体育館内にだんだん人が多くなってくる。
やっぱりsevenは人気があるんだと改めて実感した。
「では、次は「seven☆colors」の演奏ですっ!」
その瞬間、歓声が巻き起こる。
と同時にsevenのメンバーが出てきた。
ちなみに拓君もメンバーの一人。グリーンで、ドラムをしている。
ブラックとグリーンの他にレッド、オレンジ、イエロー、パープル、ブルーが居る。
みんなとても上手い。
演奏が終わっても、それを聞いていた観客達は興奮したままだった。
好きなアイドルのコンサートが終わった後のような、、、そんな気分だった。
「静原君、かっこよかったね?」
なんて奏が言う。
だけど、私はやっぱり劉矢が一番かっこいいと思った。