イジワルな君と、おバカな私?! (完)
-数分後。-
「ねぇ、、、あの子、、、轟君の幼馴染じゃない?」
奏が私に近寄って言う。
「あの、、、すみません、、、劉矢知りませんかぁ?」
クラスの男子に劉矢がどこか聞いているその子は、背が少し低く色素が薄くほぼ金色に近いショートヘアーで目は大きく二重だった。
あと、思った事は私の苦手なタイプだという事が分かった。
「は?知らねーよ。」
男子も迷惑がっている。
「、、、琉美香?」
「劉矢ぁっ!久しぶりぃ!」
劉矢にギュッと抱きつく琉美香と呼ばれる女の子。
私達と同じように下の名前で呼び合ってるんだ、、、。
「、、、いらっしゃいませ。」
私は邪魔をするように琉美香さんの所へ行った。
「あっ!もしかしてアナタが新月亜紀さんですかぁ?」
「そうですけど、、、。」
琉美香さんはニコッと笑った。だけど目が笑っていない。
裏がある人の目だ、、、、そう確信した。
「私、琉美香誠(るみかまこと)です。よろしくお願いしますぅ。」
琉美香って苗字だったんだ、、、そう安心した瞬間。
「邪魔したらブッ潰してやるんだからぁ。」
琉美香さんは、私だけに聞こえるように恐ろしい言葉を言った後クスッと笑った。