イジワルな君と、おバカな私?! (完)
文化祭が終わるまでずっと、奏はうずくまっていた。
「奏、、、大丈夫?」
「うん、、、。」
奏はとても顔色が悪かった。
「大丈夫?」
「うん、、、大丈夫だよ?」
「本当?ちょっと休憩してるといいよ。」
「うん。」
奏はこんな時でも笑顔で居続ける。
「夢咲。大丈夫か?」
劉矢も心配して来たみたい。
本当に思う。この頃劉矢は何か優しくなったと。
「劉矢。奏は大丈夫だから。」
それよりも、気になるのは、、、教室の外からずっと私達を睨みつけている琉美香さん。
「劉矢。」
私は劉矢に目で伝える。
「おう。後夜祭までには戻る。」
文化祭が終わった後には後夜祭というものがある。
毎年、結構盛り上がっていると聞いた。
告白大会や、色々なイベントがあるが、一番のメインはやっぱり花火。
毎年とても綺麗らしい。
「了解。気をつけてね?」
「おう。」
そう言って、劉矢は、琉美香さんに手を取られて教室を出て行った。