イジワルな君と、おバカな私?! (完)
時は経ち、後夜祭の時間になった。
「奏。いける?」
「うん。大丈夫。」
「じゃあ、行こっか?」
そうして私達は校庭へ出た。
「おう。亜紀。」
「劉矢、、、。」
劉矢の隣にはピッタリとくっついて離れない琉美香さんが居た。
「ん?」
「何もない。」
当たり前に劉矢の隣に居る琉美香さんが嫌だった。
でも、そんな事言える訳ない。
「新月さぁん。私、どーしても新月さんと友達になりたいんですぅ。」
奏の顔が一気に青ざめていく。
「なってくれないと、、、、新月さんの周りの人が傷ついていくだけですよぉ?本人は、最後のお楽しみなんですぅ♪」
いつもこういう事は、私にしか聞こえないように言ってくる。
「ね?新月さぁん?いいですよね?」
「うん、、、、。」
私は渋々頷いた。
「やったぁ!じゃあ、私の事は誠って呼んで下さいね?亜紀先輩っ♪」
そう言って琉美香さんは笑顔で言う。
「えっ、、、先輩?」
「私、、、亜紀先輩の一つ年下なんですよぉ?」
「はぁぁぁぁぁ?!」
こんな人に劉矢は渡したくない。
そんな私の気持ちも知らずに琉美香さんは言う。
「よろしくお願いしますね?」
「、、、劉矢を私のものにする為に♪」
そう言ってまたクスッと笑った。