イジワルな君と、おバカな私?! (完)
私が琉美香さんと友達になると言ってから、琉美香さんは劉矢にくっついたまま私について来た。
、、、でも。
「亜紀先輩?」
「はい?」
「劉矢と二人にしてくれません?亜紀先輩は友達の人とどこか行ってて下さい♪」
琉美香さん、、、絶対何か企んでる。
でも、、、私の周りの人が傷付くのは見たくない。
なら、私自身を犠牲にする。
偽善者って言われるかもしれない、、、でも、私は友達を守りたい、、、周りの人を、、、守りたい。
「なぁ、亜紀?」
劉矢が楽しそうに笑ってる。
私はその笑顔を守りたいんだ。
例え私がどうなっても。
「ごめん。劉矢。ちょっとトイレ行ってくるっ!奏。行くよっ!」
私は強引に奏を連れて走った。
「おいっ!亜紀っ!」
琉美香さんの言いなりになっているのが悔しかった。
でも、、、こうするしかないんだ。