イジワルな君と、おバカな私?! (完)

花火が打ちあがるまでもう少し、、、そんな時だった。

劉矢が口を開いたのは。

「なぁ。亜紀?」

「ん?」

「あのさー、、、、。」

「うん。」

「俺さ。」

じれったいな、、、。それに、劉矢、、、何かいつもと違う、、、。

「なーにー?」

「、、、、、、、、っ!」

劉矢が何か言ったのと同じタイミングで花火が打ち上がったからよく聞こえなかった。

「え?聞こえなかった、、、も一回言って?」

「っ!何もねぇよっ!」

少しぶっきらぼうに、ふてくされたように言った劉矢。でも、耳先まで真っ赤になってるように見えるのは気のせい?

「綺麗だな。花火。」

「うん、、、。」

何もなかった様に答えたから、私も何もなかった事にして答えた。

ずっと、この時が続けばいいな。って思ってた。

もし、聞こえなかったあの言葉をきちんと聞きとれていたらあんな辛い思いしなくてよかったのかな、、、?



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