イジワルな君と、おバカな私?! (完)
どうしても、花火が始まる前に亜紀を見つけたかった。
せめて、花火くらいは亜紀と見たい。
必死で探した後、屋上は花火が見れるいいスポットだと前に亜紀から聞いたことを思い出した。
案の上、そこに亜紀は居た。
不思議そうな顔をしている亜紀。
俺の気持ちを伝えるのは、今しか、、、ない。
「亜紀、好きだっ!」
そう言ったと同時に花火が打ち上がった。
タイミング悪すぎんだろ、、、
案の上亜紀には聞こえてなかったらしい。
聞き返してきたけれど、そんな事何度も言えるハズなく。
俺は何事もなかったように花火を見た。
何かを察したように、亜紀も深く追求してくる事はなかった。