イジワルな君と、おバカな私?! (完)
ー花火終了後。-
「綺麗だったね。花火。」
「おう。」
「一緒に帰る?」
「そうすっか。」
暗くなってるし危ないからな、、、。
「劉矢、、、?」
亜紀が首をかしげて聞いてくる。
「ん?」
「携帯なってるよ?」
見てみると、琉美香からの電話だった。
「ちょっと待っとけ。」
俺は亜紀から少し離れた場所で電話に出た。
「もしもし。」
「劉矢ぁー?まだ学校に居るぅー?」
「あぁ。」
「じゃあさ、、、誠を送ってくれなぁい?まだ学校に居るんだぁっ。」
何でこういう時まで邪魔するんだ。琉美香。
「聞いてるぅ?」
「あぁ、、、でも、、、。亜紀と帰りてーから。」
「亜紀先輩も居るのぉ?なら、亜紀先輩の方断ってぇ?」
「は?俺が亜紀と帰りてー、、。」
しまった。と思ったが遅かった。
「へーぇ?劉矢、亜紀先輩好きなんだぁ?」
「うるせー。」
知られたら一番ヤバイ奴に言ってしまった。
「亜紀先輩と帰るのはいいけどぉ、私と付き合ってぇ?私、劉矢の事好きなんだぁ☆」
「俺は亜紀が、、、。」
「知ってるぅ。でも、断ったら亜紀先輩がどうなっても知らないよぉ?」
「、、、俺が守る。」
亜紀は、、、俺が守ってやる。
「へぇー?それが劉矢の答え?クスッ。じゃあねぇ?」
そうして、電話は切れた。
亜紀、、、守ってやるからな。