イジワルな君と、おバカな私?! (完)
誰の仕業?
そして、私達は教室へ入った。
もしかしたら、、、と机の中を見たけれど何も入っていなかった。
ホッとしたのも束の間、昨日忘れて帰った教科書がないことに気がつく。
なんで、、、?私、、、何かした?
「新月さん、どうしたん?」
話しかけてきたのは、同じ班の鏡妃(かがみ きさき)ちゃん。
高校生になってこっちへ引っ越してきたらしく、自分が住んでいた土地の喋り方で話している。
色素の薄い、金髪に近いロングの髪の毛をツインテールにしていて、身長が高く大人っぽい。
優しく、明るいためクラスの男子女子共に人気。
でも、鏡さんと話すのは初めて。
「いや、、、大丈夫。」
いつものように、私は微笑んだ。
「そう?困ってるようにみえんねんけど?」
「はは、、、、は。」
その言葉には苦笑いを返すしかなかった。
「そーいや、私な?新月さんと一回話してみたい思ててん!嬉しいわ。」
「私もっ!」
本当に、鏡さんみたいな人と話せて嬉しい。
「友達になってくれへん?」
鏡さんはあまり友達を作らないと噂で聞いていたので驚いた。
だから、そう言ってくれたことが嬉しかった。
「もちろんっ!」
「ありがとっ!困った事とか、何かあったりしたら絶対言ってな?」
「うんっ!」
心強い友達が、一人出来ました。
私も頑張らないと、、、。