イジワルな君と、おバカな私?! (完)
「お待たせー、、、」
教室に入ってみると、
「新月さん、、、。」
鏡さんが、哀しそうな、怒ったような、泣き出しそうな、なんとも言えないような表情で立っていた。
「なぁ、、、なんなん?これ。」
「、、、っ!」
そこには、埃まみれになった私のお弁当箱があった。
「これ、、、新月さんのやろ?」
「え、、、?」
「なぁっ!何で言ってくれへんかったんっ!」
普段、怒鳴りそうにない鏡さんが怒鳴ったのでびっくりした。
「、、、、、。」
私は何も言えなかった。
「そりゃ、、、今日友達になったばっかやけどさ、、、。クラスメイトやん。もう、友達やん。何で、、、。何で言ってくれんかったん!」
「ごめん、、、。」
「頼ってや、、、私を。」
そう言って、鏡さんは泣いた。
本当に優しい人なんだな。と思えた瞬間だった。