イジワルな君と、おバカな私?! (完)
私は、劉矢に直接聞いてみることにした。
「劉矢、、、。」
「あ?」
劉矢は、しんどいのかけだるそうに返事をする。
「あのさ、、、。琉美香さんの事で、、、。」
琉美香さんの名前を出すと、劉矢が少し動いた。
「亜紀、、、もしかして、何か言われたのか?」
「ううん?でも、机にゴミ入れられたり、上靴にペンキかけられたり、、、。」
私は、真っ赤に染まった上靴をカバンから取り出して劉矢に見せた。
「、、、っ!」
劉矢は、とても驚いた顔で私の上靴を見ていた。
「亜紀、、、。何で言わなかった、、、。」
「ごめん、、、。でも、言えなかった。」
そう言うと、劉矢は悔しそうに唇を噛んでいた。
「守ってやれなくて、、、。ごめん。」
そう言って、劉矢はどこかへ走り去っていった。