イジワルな君と、おバカな私?! (完)

「誠ねぇ?観覧車乗るときは、いつもピンクって決めてるのぉ!」

小さい時に話した事を、ふと思い出す。

でも、俺らの番に回ってきたのはオレンジ。

「さぁ、乗ろ?」

誠が乗ろうとする。

「待て。誠。」

乗ろうとする誠を止めて、後ろの人に先に行ってもらう。

「すみません。ピンク色乗っていいっすか?」

ピンク色の観覧車に乗るハズだった人に言うと、優しく微笑みながら快くOKしてくれた。

とまどう誠の手を引いてピンク色の観覧車に乗る。

「ピンク、、、いつも乗ってんだろ?」

冗談っぽく言うと誠が爆笑した。

「アハハッ!そんな事も覚えてくれてたんだぁ?」

「おぅ。」

「ありがとぉ。」

「別に。」

何だろう。さっきから誠が泣きそうな顔をしているように見える。

「わぁっ!見てぇ?綺麗だよっ!」

誠が大はしゃぎする。

「、、、そうだな。」

そして、頂上に差し掛かろうとした時、、、

「ねぇ、、、劉矢ぁ?聞いて。」

何故か、、、とんでもねぇ胸騒ぎがした。

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