僕の手のヒラ
「うちの親友いじめんじゃねえ!!」



この声は……



沙織だ……!!




ボスは沙織に足をかけられて、その場に倒れこんでいた。




沙織は争い事が嫌いだった。



ケンカしてる姿さえ、みたことなかった。



なのに……。



「うっせーんだよ!!何友情ごっこしてんだよ!!」



沙織はバケツいっぱい入った水を頭からかけられていた。




ボス達は去って行った。



「ゴメンね、ゴメンね」



私は泣いて謝った。



でも沙織は



「なんでルリが謝ってんのよ!!」



と言って




笑った。



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