僕の手のヒラ
「佐藤先生〜〜!!」


後ろから、男の人の声がする。



だれだろ。


「先生!!」


私が後ろをむくと、



隣のクラスの中田先生がいた。



中田先生は、私と同い年で、28才。今年、私と同じ初めて教師になった新米教師だ。



「どうしました??」


「実は……」



中田先生はそう言って


ポケットから封筒を
取り出した。



「生徒から…もらったんですけど……」


封筒??ハートのシール??



………っラブレターだ!!!!


「中田先生!!それって……!!」



「そうなんです。ラブレターです……。」



わあ、先生に恋するなんて漫画の中の世界って思ってたけど、実際あるんだ……。


「ってゆうか、まだここに来て一ヶ月しか経ってないですよね??!」



「そうなんです。はあ……教師って疲れる……。」

「てゆーか生徒になんて答えるんですか??!」



「そりゃ断りますよ!!てゆーか相手中学生ですよ??問題になりますし……!!」



そういえば、中田先生よく見てみれば……



整った鼻、


透き通った目、


綺麗な輪郭。



確かにカッコイイかも……。



……っと危ない。



てゆーか私には彼氏いるし、



仕事場で恋愛は危ないっしょ??!!




て、なにちょっと意識したくらいで、


ドキドキしちゃってんのよ!!私!!


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