貴方と私の秘密の関係
「体調は大丈夫?」


「あっ、はい」


「そっか、頑張って来いな」


「はい」


そう、恭ちゃんと話してるとまた別の声が私を呼んだ。


「これ、お前にやる」


「えっ?」


そして、手渡された物が゛カイロ″と、お守り″だった。


淡い戻り色のお守りで、金色の刺繍で合格って書いてあって、

その裏に塾の名前が入っていた。


そして、カイロには、和くんの字で゛絶対合格!! 和哉″って書いてあった。


「このカイロと、お守りは俺たちからお前に最後のエールだ」


些細な物かもしれないけど、その気持ちが私にとっては凄く嬉しかったの。

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