貴方と私の秘密の関係
電話口から突然聞こえて来た和くんの声。


何か凄く安心して、嬉しくて、涙が出て来た。


「おめでとう」


「う、んっ」


涙が溢れ出して、喋れなかった…。


「じゃぁ10日、塾で待ってるから」


「うんっ」


「じゃぁな」


「うんっ」


それしか言えなくて、もう少し和くんと話したい気持ちはあったけど、

話せそうになくて電話を切った。


まだ耳に和くんから言われた、

「おめでとう」

の言葉が残ってる。


思い出してると、更に涙が止まらなくて、結局駅に着くまで、

バスの中でずっと泣いてた私だった。

< 213 / 333 >

この作品をシェア

pagetop