貴方と私の秘密の関係
ちゃんと笑えないの…。


折角、学校生活にやっと馴染めたのに、

心の大きな穴がポッカリと出来ちゃったみたいで、凄く虚しく感じるの。


いなくなってから気付いた…あんなに楽しかったのは、

和くんが傍にいたからなんだって…。


あんなに笑顔でいられたのは、和くんがいたから、何だよ?


辛くて、苦しくて、投げ出したかった受験…それを乗り越えられたのは、

和くんがいてくれたからなんだよ?


和くんが、私の中で一番大きかったんだよ?


貴方が…、和くんがいなくなって、授業をしてる度に思うことがあるの。


この間の終わった夏期講習だってそう…。


他の先生が教えてくれる度に思う…貴方がよかったって…。


他の先生が嫌なわけじゃない、教え方が下手なわけじゃない…。

< 251 / 333 >

この作品をシェア

pagetop