貴方と私の秘密の関係
「大事な生徒に嫌われんの嫌だし」


「大事な生徒… (ズキッ… (そうだよね…。

私ったら何、勘違いしてんだろう…)」


「勿論、舞凛も他の生徒もみんな俺の大事な可愛い生徒だよ」


「うん…(そうだよね…。私ったら期待しちゃってバカみたい…。

わかってたこと、なのに…本人に言われるとやっぱり辛い…)」


「舞凛、どうした?」


「ううん、何でもないの」


「ごめんごめん、調子に乗りすぎたな」


『本当、ごめん』なんて言いながら、私の頭を軽くポンポンと叩いた。


ヤダ…、そんなに優しくしないで…もっと泣きそうになる。


でも、こんな今にも泣きそうな顔、

絶対に見られたくなくて俯いたまま顔を上げられなかった。


「ううん、違うの。気にしないで」

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