貴方と私の秘密の関係
「…あぁ」


「まっ、兎に角そこんところよく考えるんだな」


「…あぁ」


浩介の言い分は最もだ。


俺だって、わかってる。


手紙を貰ってから、もう随分経った。


あの頃は、まだ俺を好きだって言ってくれてても、今はもう違うかもしれない。


あいつだって、もう高校2年生…彼氏がいても可笑しくない。


俺を好きじゃなくなっても可笑しくないくらい、時間は経っている。


舞凛と再会してから連絡を取るようになってからも、

お互いそのことは一切触れていない。


だから、俺はあいつに彼氏がいるのか知らない…。


本当は知りたいけど、聞けない…。

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