幸運の器~Another Stories~
僕は今年小学5年生になった。

ある日お父さんに呼ばれて、お父さんがお仕事する部屋に行くとそこには、お父さんのお友達が何人かいた。

「匠、お前に初仕事だ」

お父さんはにっこり笑って、僕の頭をなでてくれる。

僕はびっくりしたけど、すごく嬉しかった。

だって、お父さんに頭をなでられることなんて今までなかったから。

「何をすればいいの?」

僕の問いかけにお父さんは、ちょっと困ったような顔をして一人のお友達のほうを向いた。
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