愛の療法
「年はいくつですか?」
これは私からの質問。


「25です。大学でたばっかりなんで。」
「そうなんですか。お若いんですね。」

こんなふうに私達はお互いのことを知るために質問をし合っていた。

「私は27です。」
男性からは聞きにくいと思い、私は自分から答えた。

他にも仕事のことや啓介のこと喘息のこと・・・たくさんの話をした。


その間も啓介はお子様ランチを食べながら先生に甘えていた。


そしてなぜか話はだんだん違う方向へ向かってゆく。






私達の話の内容は過去の恋愛のこと・・・。
どちらが始めたわけでもなくなぜかこんな会話になっていた。


私は気付いたら過去のことについて話をしていた。
この人なら受け止めてくれる・・・そう思ったのかもしれない。
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