愛の療法
それから何度か検査をして結果がでたようだ。


医師の先生がカルテを見ながら事務的にこう言った。
「小児喘息ですね。」

私はこの言葉に驚きを隠せなかった。
「そんな・・・啓介が・・・!?」
私はそんなに喘息のことを詳しく知らなかったのでとても不安になった。


「母さん・・・?喘息って・・・どうなるの?何?」
4歳の啓介には理解できるはずもなかった。


「大丈夫ですよ。お母さん。」
そう言うと医師の先生は微笑むと私の背中に手を添えてずっと私に喘息の説明をしてくれた。


そのおかげで私は喘息のことについてだいぶわかるようになった。



私はこれから・・・喘息の啓介と一緒に戦っていかなければいけないんだ・・・。



その気持ちが私を強くさせた。
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