愛の療法
次の朝、起きてみると啓介はまだ咳をしていた。
そしてゼイゼイだけでなくヒューヒューと苦しそうな息遣いに変わっていた。

「ゲホッ・・・ゴホッ・・・。」
啓介が息をする度にヒューヒューと音が聞こえる。
啓介はぐったりしていて声もでない様子だった。


「啓介っ!!今病院に連れて行ってあげるからねっ!!」
いつもそう言うと嬉しそうに微笑んだのに今日は苦しそうにうなずくだけだった。



どうしよう・・・私のせいだ・・・どうしよう・・・どうしよう・・・・



私は啓介をおぶって病院へ急いだ。
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