愛の療法
私がそんなことを考えていると先生が私に声をかけてきた。
「結衣さん・・・。話があるんですけど・・・お時間頂けますか?」
「あっはい!」


期待しない期待しない・・・・
啓介の話に決まってる。


なのに私の声は思わず上ずってる。



啓介のいる病室の隣の誰もいない部屋へと向かった。

先生は私より1メートル前を歩く。
これだけの距離なのに・・・なかなか近付くことができないなんて・・・・私って臆病者・・・。



そんなことを考えていると隣の部屋へ着き、先生が急に私の方を振り返った。
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