愛の療法
しばらく見つめあったまま沈黙が流れた。


そして先生の頬がなんとなくいつもより赤いような気がした。


そっか・・・もうすぐ夏だもんね・・・・



そんなことを考えていると先生が静かに口を開いた。
「あの日の夜のこと・・・覚えてますよね・・・?」
「え・・・?」


あの日の夜・・・・きっと私と先生が1つになった日のことだ・・・。



「あ・・・はい。」
なんだか恥ずかしくて私はうつむいた。


「すいませんでした。」



私が驚いて顔を上げると先生は私に頭を下げていた。
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