愛の療法
なんで・・・・?


私の心にはそれしかなかった。


なんで・・・?悲しいのに・・・苦しいのに・・・なんで別れようなんて言うの・・・?


私は涙を拭って啓介の病室へ行った。
ちょうどそのとき啓介は起きていて、私の顔を不思議そうに見ていた。


「啓介・・・話があるの・・・・。」

幼い啓介には理解できないかもしれない・・・。




「あのね・・・啓介。やっぱり先生はパパにはなれないって・・・・。」



啓介は一瞬固まったかと思うと大きな声で泣き出した。
そして私も啓介のそばで号泣していた。



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