愛の療法
運命
あれから6年後・・・・


私は啓介と一緒に田舎で暮らしている。
質素だが穏やかで幸せだった。



そして今日もまたいつもと同じ毎日が始まる。


「母さん!なんで起こしてくれなかったんだよぅ!」
啓介が慌てて部屋から降りてきた。

「何度も起こしたわよ?」




啓介ももう小学校6年生になった。
照れくさいのか、私のことを「ママ」と呼ばなくなった。
でもいつも私に気を使ってくれたりお手伝いもよくしてくれる良い子に育った。


あんなに酷かった喘息ももう発作もでなくなり、一応完治ということになった。




やっぱり田舎に来てよかった・・・・。



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