愛の療法
「え・・・?なんで謝るんですか・・・?」
私が戸惑っていると先生は淡々と話し出した。


しかしその目は私の目を見ていなかった。
どこか遠くを・・・・見つめているようだった。


もう先生の瞳に私は映っていないのかもしれない・・・・・。





「婚約破棄して・・・すいませんでした。慰謝料も払います。」


その言葉に私は涙が溢れてきた。
それと同時に怒りも沸いてきた。


「そんなのいりませんっ!!!そんなこと私は話したくないっ!!!!」
私は立ち上がって叫んだ。





「帰ってください!!!!」

私は泣きながら必死で先生の腕を引っ張った。
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