愛の療法
すると突然腕を引っ張られた。

「ひゃっ・・・!!」
気付くと私は先生に抱きしめられていた。





「今更遅いってわかってます・・・・でもこんなに好きなんです。」
懐かしい先生の香りが私の鼻をくすぐって私はまた涙を溢れさせていた。



「ずるい・・・なんで思い出になった頃に現れるんですか・・・・。」
私は先生にしがみついて泣きながら言った。


「すいません・・・・でも事情があったんです。」



先生は私を抱きしめたまま話を始めた。
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