いじめ―裏切りの連続―
「あ、希咲ちゃーん」
教室に入って、一番最初に声をかけてきたのは、成績優秀の折原加恋。
この子は、超可愛くて、スタイルもいいし何よりもう超キレイなの。
身長もね?結構おっきいし…、ホントあこがれの的だよ。
でもなんだろう・・・あの人だかり・・
なんか面白い事でもやってんのかな?
「加恋どしたーん?」
あたしは、手招きをしている加恋の方に近づいて行った。
「見てみてー超汚-いアハハハハッ!」
加恋が何かを見て笑っている。
けどあたしは、加恋が何に対して笑ってるのかが分からない。の前に…あたし身長がものすごく低いから…人だかりを背伸びしても。全然見えないんだよね…でも加恋って、身長高いから背伸びで余裕に見れちゃうんだ。
そんな事ばかり考えていると、聞いたことのある女の子の泣き声がした。
え…?まさか…そんな事・・・ない・・よね・・?
うん、きっと聞き間違いだよね。
すると、加恋があたしの腕を引っ張って、ちょうど見える位置に移動した。
「希咲ちゃん見てみて(笑)」
え…や、やっぱり…さっきのは聞き間違いじゃなかったんだ…