青春時計
「紗菜は知らないんぢゃない?奏太のこと…階が違うし」

奏太奏太奏太奏太奏太・・・奏太!!!!


「あたし,知ってる!!!入学式の日にいきなりぶつかってきたの…その人」


「ほんとに!!??ぢゃあさ,みんなで奏太君に逢いに行こうょ♪」

逢いに行く事を提案したのは沙羅だった

奈々はとても恥ずかしそうに笑っていた


あたしは奏太君にまた逢えるということで

なぜか胸のドキドキが止まらなかった

なぜかとても緊張した



あたし達は下の階のD組まで足を運んだ


…奏太君居るのかな?

あたしの胸のドキドキは続いていた



「ねぇ―奏太居る?//」

奈々は恥ずかしそうに沙羅の後ろに隠れていた


普段大人っぽくてクールな奈々は別人のように照れていた

みんな恋をするとこんなふうになるんだ・・・

初恋がまだなあたしは

普段騒がしい分,奈々や沙羅のように可愛くなれる自信がなかった

そもそも



恋が何かわかっていなかった
< 10 / 72 >

この作品をシェア

pagetop