青春時計
「おーれーは、今紗菜と付き合ってるから!!ぢゃーね香奈」


海斗くんは笑顔で言う

そしてまたあたしの手を握った


だけどなんだか

心のもやもやは取れなかった


花火が始まって一緒にみたけど

なんか気分が優れなかった



あたしの嫉妬が始まった


花火が終わって家まで送ってもらった

正直花火がどのくらいきれいだったとか

まったく覚えてない


「紗菜?元気ないよ?」

優しい海斗くん

「そんなことないよ・・・」

素直になれないあたし

「元気ないぢゃん?花火つまらなかった?」

海斗くんはあたしの機嫌を取ろうと頑張ってくれてた

< 49 / 72 >

この作品をシェア

pagetop