青春時計
「ねぇ,二人は部活入るの?」

学校の桜はほとんど散ってしまった4月の終わり

中学校生活にも慣れてきた1年生は

仮入部の時期が来た

「沙羅はあ―テニス部入りたいなあ!!」

沙羅が満面の笑みを浮かべて言った


「そっかあ,沙羅はテニス習ってたしね」

奈々と沙羅の会話が成立していく

「え―!!沙羅ってテニス習ってたんだあ。ぢゃあ,あたしもテニス部入ろうかな」

あたしは軽い気持ちでテニス部に入ることに決めた

「ほんとにい―!!紗菜一緒にがんばろ―ね♪」

「うん♪」

・・・

あたしと沙羅は,「奈々は?」と言うような顔で奈々を見た

奈々はため息をついたあと

「2人がテニス部入るんだったらあたしが入らない訳にはいかないでしょ」

とピースをしながら言った


「「奈々―!!」」

あたしと沙羅は奈々に抱きついた



こうしてあたし達は女子テニス部に入部した
< 6 / 72 >

この作品をシェア

pagetop