青春時計
「だって、沙羅はいつも幸せそうぢゃん!!
優は積極的だし、沙羅のこと大事にしてくれてて
キスだって何度もしたんでしょ?」

「そ、そうだよ」

少し自慢気な沙羅

「あたしなんて、もお何ヶ月も付き合ってるのに
いまだにキス拒まれたままで、奏太は何もしてくれなくて...
欲求不満にもなるょ。」

「・・・」

黙り込む沙羅


やーばーい...

完全に修羅場だよ

あ、あたしどーすればいいの??

「奈々も落ち着いて、ね?」

としか言えないあたし


「ねぇ?沙羅聞いてんの?夏休みの花火大会の時、あたしキスできなくて
ほんとに辛かった。
なのに、沙羅はあたしに気も使わずにキスできたこと堂々と言ってきたよね?
腹立った。ムカついた。ウザかった。」

「奈々、言いすぎだよ!!」

あたしは奈々を止めようと必死だった

冷静に怒る奈々はほんとに怖かった

「何それ!!??それは、奈々がキスできたのか聞いてきたから
答えてあげただけじゃん!!
なんでそれで奈々がムカつくわけ?
意味わかんない」

今の奈々の言葉に沙羅もキレた様子

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