どうしてしなきゃいけないの?
ゴミ箱を探し、そこに丸めたチラシを放り投げる。
そして、僕はソファの上に座ると、
カバンの中に入れてある、小さな箱の存在を確認する。
彼女と付き合い始めたとき、買っておいたやつ。
ようやく、包装のビニールを破れる日が来たらしい。
僕は素直に嬉しい。
でも、それは、エッチが出来るから、じゃない。
彼女と、「愛し合える」から。
僕は君を好きで、君が大切であることは事実。
だからこそ、僕はこの1年、我慢できたんだと思う。