とある堕天使のモノガタリⅢ ~ARCADIA~




『僕だってもう15だよ!?子供扱いしないでよ!』



『15っつったって…精神年齢がなぁ…』



『いいじゃん!オトコ同士だろ!?』




コーディの言葉にユーリはあからさまにうざったそうな顔をした。




『お前さ…オトコ同士とか言ってるけど“オトコ”になったのか?』



『えっ?オトコになるって…元々オトコだよ?』



『じゃなくて…ウキョウはいくつで“オトコ”になった?』




『思い出したんだろ?』とにやけたユーリが右京の肩に腕を回した。




『んー…14…かな?』



『早いな…俺16だ。』



『…聞いてねぇし…』



『やっぱ…相手は…』



『うるせーな…どーでもいいだろ!?』



『俺は…』



『ちょ…ちょっとあんた達!!』



ずっと黙っていたミーシャは、ついに耐えられなくなり真っ赤な顔で怒り出した。




『私がここに居るのよ!?ちょっとは遠慮しなさいよ!!』




ミーシャの剣幕にユーリと右京は『はい…』と静かになった。




訳の判らないコーディはキョロキョロと皆を見回す。



『…“オトコ”になるのに相手が必要なの?』



『うるさい!!』



コーディは完全にキレたミーシャに怒鳴られ、不満そうに口を尖らせるのだった。




< 107 / 461 >

この作品をシェア

pagetop