One Love
「さえこ、
彼氏とはどうなの??」
「ん~??大輔??
ラブラブだよ~~♪」
さえこには
中学の頃から付き合っている彼氏がいる。
「さえこは見に行ってないんだけどね、
この前の試合で優勝したんだって!!」
「ふーん。」
さえこの彼氏、
大輔くんは
中学から野球をやってい
た。
中学では主将をやっていて、
高校でも主将候補なんだって。
「何であんなに、
坊主が似合うんだろうね~♪
超かっこいい~~」
さえこが
きゃあきゃあ言いだした。
「さえこうるさい。」
えへへ♪と笑ってみせる。
「てゆーかさ~
さっきさゆ、
中野さんの前で
今まで見たことない
女の子の顔してたあ!!!」
「は??!
してない!!」
さえこは
顔をぷく~っと膨らませる。
「してたよ~~」
女の子の顔って・・・。
意味わかんない。
「してないってば。
もういいや。
早くさえこん家行こ~~」
あたし達は
スタバを出て、
さえこの家に向かった。