One Love

あたしは
目をとじる。

まぶたに感じる
柔らかい感触。


「目あけて??」

目を開くと
目の前にあった鏡。

「めっちゃいい感じ!!」

「これめっちゃキラキラ
するね~。」

でしょ~
とさえこが笑う。

「あとまつげ、
普通にやってみて??」

ぽいぽいと、
テーブルの上に置かれる
ビューラーとマスカラ。


「さゆ、
まつげあげるの上手だね~~。」

「そう??」

そんなこんな
話しているうちに
まつげが完成する。

「できた??
見せて見せて♪」

ぱっと
今まで見つめていた
鏡をどける。

「きゃ~~♪
めっちゃかわいいっ!!
さゆ絶対
こっちの方がいいよ!!」

もう一度鏡を見る。

確かに、
今までの化粧より
大人っぽく見える。

「じゃあ、、、。
今度からこの化粧に
しようかな。」

「よし、決定~~♪
さゆにこれあげるよ♪」

さっきつけた
Macのキラキラパウダー。

「本当に??
さえこ使わないの???」

「さえこには
似合わなかったから
さゆにあげる♪
これね
ちょっとしかないように
見えるけど、
結構持つから!!」


「へ~~、
いくらするの??」

「えっとね
これより
もうちょっと入ってて
2500円しないくらいだよ~。」

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