One Love


「「いらっしゃいませ~」」


1組目は
常連のお客さん。


「また来たよ~~
ビールと何か適当に
ちょうだい♪」

「はーい」


この常連のおじさんは
高田さんといって
大きい会社を経営して
いる、
とても優しい人だ。

この人は
えだまめとから揚げが
好き。



「すいません、
高田さーん。
から揚げ
さゆが今から揚げるの~」

「どうせずっといるから
ゆっくりでいいよ~」


「ごめんなさいね~」


ママとお店をするのは
すごく楽しい。


「高田さん
先にえだまめと
生ビール置いときますね~」

「さゆちゃん
今日も可愛いね~」


「そんなこと言っても
何もサービスしませんから。」


基本男の人は嫌いだけど
ここの
常連さんは好き。
話してると安心する。

ここに居ていいんだ、
って思えるから。


プルルル~~♪


店の電話がなる。


「はい、龍屋です。」


ママが電話にでる。


「はい、25名様に変更ですね。お待ちしております。」

冷蔵庫にはってある
予定表に書き込んでいる。
多分
団体さんの人数変更だろう。

そんな事を考えながら
から揚げを揚げる。


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