One Love
「高田さん、
から揚げできましたよ~」
高田さんの前に
お皿を置く。
「お、ありがとう。
うまそ~」
お客さんの
笑顔を見るのは好き。
「ママ、
団体さん何時から?」
「7時半だって~」
ぱっと時計を見ると
7時ちょっと過ぎ。
「ママ、
団体さん用の
部屋の用意全部終わってる??」
「23人から25人になったから、
あと2セット足りてない」
ママは
してきて??
という視線を送ってくる
「あたし
してくるよ。」
から揚げ作り終わったし、ママは焼鳥の準備に
忙しそう。
お盆を用意して
コップとおしぼりと
割り箸を2つずつはこぶ。
「テーブルいっぱい…」
唯一の大部屋の
ドアをあけると
テーブルがたくさん
並んでいた。
25人もくるんだもんね。
さっさと2人分追加する。
キッチンに戻ると
カウンター席の
高田さんがもう酔っ払ってる。
「さゆちゃん
うちのアホ息子と
付き合ってやってよ~」