One Love

下駄箱に下りて
うわぐつをローファーに
履きかえる。


「やぁ…人来ちゃったよ?」

あたしの視界に入ったのは
下駄箱の陰に
隠れるようにいた
2人の男女。

こんなとこで
2人で何してたか
知らないけど。

女の方の制服は
少しはだけている。


あたしは
見て見ぬふりをして
学校を出ようとした。


「お前、またいつかな!!
武宮さゆちゃんでしょ??
俺とも遊んでよ♪」


は…??


さっき女と
イチャイチャしていた男が
慌てた様子で
あたしに話しかけてきた。

まじ何言ってんの、
こいつ。


「迷惑。」

あたしは言い切る。


「えー??
こんなキャラ??
噂と全然違うじゃん!!」


「噂??」


あたしの噂…。


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