One Love
「だって、
誰にでもついてって
誰とでも寝るのが
武宮さゆちゃん
って俺は聞いた!!」
そんなこと
誰が言ったの??
「残念だけどその噂、
1つも当たってないよ。
だから
あたしに二度と話しかけないでね。」
男は
あたしの目をじっと見る。
なに??
「じゃあ
そのキスマークなに??」
超笑顔で聞いてくる。
キスマークの存在、
完全に忘れてたー…。
「蝌にさされただけ。」
めんどくさいから
もう帰ろう。
今日バイトだったんだ。
「俺さ!!
さゆちゃんのこと
気にいった!
俺の彼女になってよ」
うっざい。
あたしは
くるっと振り返る。
「バカじゃないの??
あたしが嫌いなのは
あんたみたいな人。
お願いだから
もう話しかけないで。」
これくらい言っとけば
大丈夫。